ヒートショックとは?
今週末には、寒さも一段と増してくるようです。
そろそろ気を付けたいのが、家の中の温度差です。ヒートショックという言葉を聞いたことがある方もみえるかと思います。簡単に言うと、家の中にいるのに、温かい居間などから、気温の低いお風呂場・脱衣場やトイレに行った際に、急激な気温差に晒されることにより、血圧の急激な上昇・下降や脈拍の変動をきたすことです。高血圧症の方、糖尿病や高脂血症などで動脈硬化のある方、高齢の方は、この影響を受けやすく、失神や心筋梗塞、脳卒中をきたすこともあります。
対策としては
- 脱衣所やトイレを小型の暖房器(温風式)で暖める
- 風呂のふたを開けておいて、風呂場と脱衣場の間の扉を開けておく。
- 食直後の入浴を避ける。(1時間ほどしてから入浴する)
- 飲酒後の入浴は避ける。(早めに入浴して、後から晩酌する)
- お湯の温度はぬるめ(40℃以下)で長湯をしない(10~15分程度)。
- 湯船から出る際は、急に立ち上がらずに、手すりなどにつかまり、まず浴槽の縁に一旦座って、10ぐらい数えてから立ち上がる。
- トイレで用をたして立ち上がる際は、急に立ち上がらずに、10ぐらい数えてから、手すりや棚に手をかけながら、ゆっくり立ち上がる。
当院通院中の方は、この季節にいつも外来でお話ししていることも思い出して実践してくださいね。