血圧のはなし・・・・
朝晩は涼しくなり、時に肌寒さを感じることも多くなってきました。
今回は、血圧のお話を少ししたいと思います。
気温が下がると、血管が収縮します。すると、心臓が血液をドバっと送り出した際に、まともに血圧が上がってしまうのです。ですから気温の低い冬は、血圧が上昇しやすくなるので注意が必要なのです。しかし、秋も注意が必要です。寒暖差が大きいのですが、まだ暖房器具の準備がしてなかったり、衣服の準備が整っていなかったり、布団に入る時は蒸し暑かったのに、眠っている間に気温が下がったりと、気温の変化が体に影響しやすい季節なのです。血圧の上下が激しいと血管の内膜が傷みやすくなり、脳卒中や心筋梗塞になる可能性が高くなります。
循環器を専門にしている当院では、こういった血圧調節のメカニズムを考慮して、一人一人の患者さんにあったお薬を選択し、血圧管理のお手伝いをしています。
当院では、ご家庭での血圧測定を勧めています。
もうすぐ消費税アップですが、増税前に家電量販店や薬局で、是非、血圧計を買い求めてみてはいかがでしょうか? 血圧計には、手首で測定するタイプと、上腕(肘上)で測定するタイプがありますが、できれば上腕で測定するタイプがお勧めです。