日本外科学会学術集会に参加してきました
週末に大阪で開催された日本外科学会学術集会に出席してきました。外科といっても消化器外科、心臓外科、呼吸器外科、小児外科などなど細分化されているわけですが、この学術集会は年1回開催される外科全体の会合で、多様な内容での討論があるので、毎回楽しみにしています。また、今回はノーベル賞を受賞された山中伸弥先生、本庶 佑先生の講演もありましたが、私は時間の都合で聴講できず、とても残念でした。
さて、いよいよ10連休ゴールデンウィークが近づいてきましたが、皆さんのご予定はいかがでしょうか?気候も良くなってきましたので、体調に気を付けて楽しんでくださいね。
当院は、4/27(土)通常通り午前中診療、5/1(水)午前中診療、5/2(木)午前、午後診療(18:00終了)の予定です。
花粉症対策
前回、今週はスギ花粉の飛散量が多いとお知らせしましたが、今回は、その対策を少しご紹介します。
以下のような気象条件の日は「花粉の大量飛散」になる可能性が高いため、注意が必要です。
① 晴れて、気温がグッと上がる日
② 空気が乾燥し、風が強い日
③ 雨上がりの翌日の晴れた日
④ 比較的気温の高い日が続いたあと
花粉飛散量と症状の出現には個人差があります。しかし、上記のような気象状況にあたる日は万全の花粉症対策をとることをお勧めします。
薬物療法で症状を緩和させることも必要ですが、シーズン中に一番大事なことは「花粉を取り込まない」ことです。
- 屋外ではマスク・メガネ・帽子を着用する。
- 長い髪の毛は束ねる。
- 花粉のつきやすい素材の服を避ける。
- 花粉は皮膚にも付くので、化粧を早めに落とす。
- 衣服や髪の毛、皮膚などについた花粉は、手ではらうだけでは100%は取り除けないので、一番は「水に漬ける・水で洗う」ことです。
- 掃除の際は、掃除機だけでなく、濡れ雑巾で拭く。
- 洗濯ものは室内に干す。
- 布団は布団乾燥機がお勧めですが、外に干した場合は、掃除機でしっかり吸引する。
- 規則正しい生活が花粉症の症状を軽減します。 (十分な睡眠時間、バランスのとれた食事、ストレスのない生活)
少しでも参考になればありがたいです。つらい季節を乗り切りましょうね。
2月のスタッフ勉強会
先日、2月のスタッフ勉強会を行いました。昨年から今年にかけて、日本は、風疹、麻疹(はしか)、インフルエンザと感染症に悩まされました。今回は、日常診療における感染対策について、スタッフと一緒に再確認する内容でした。皆様が安心して受診していただける環境づくりを継続して参ります。
今週は、14~17℃と暖かい1週間となりそうです。次第に過ごしやすくなってきていますが、そうなると、この季節、あの悩みで苦しむ人が多いかと思います。くしゃみ、鼻水、眼がかゆい、ノドがイガイガする・・・
日本気象協会によると、今週は、東海地方はスギ花粉の飛散が連日、非常に多くなる予想です。4段階の飛散予想(少ない、やや多い、多い、非常に多い)で、明日月曜日は、「やや多い」ですが、火曜日以降は「非常に多い」見込みです。
当クリニック外来にも、先週から多くの方が受診しています。あくまで先週診察しての私の印象ですが、去年まで花粉症(アレルギー性鼻炎)治療したことのない方も多く来院されていたように思います。新たにスギ花粉症を発症される方、これまで治療する程ではない軽症から症状が悪化した方が増えているのかもしれません。
症状のある方はご相談下さいね。
次回は、花粉症対策のおさらいを少し。
立春
たまたま、名古屋市内の公園に立ち寄ったら、チューリップがたくさんありました。まだまだ寒い寒いと思っていましたが、自然は着実に春に近づいているようです。
1月末に、恒例のスタッフ勉強会を行いました。今回は、脱水症についてでした。「冬なのに脱水?」と、お思いの方もいるかと思いますが、意外と多いのです。冬は寒いので、水分摂取量が減っています。空気は乾燥していますので、体表からの蒸散も多くなります。更に、厚着をして、ストーブやこたつなど暖房器具を使用することで、発汗も増えます。寒いのでお酒を飲む方も多いかと思います。アルコールは体内で代謝する際に、多くの水分を使ってしまいます。
このように、冬も体内水分量が減少する要因がとても多いのです。
「肌がカサカサになる。」「口が渇く。」「立ち上がった時に、フワッとする。」「尿量が少ない。」などは、脱水気味の兆候かもしれません。努めて、水分を摂るようにしましょう。
今シーズンのインフルエンザウイルスタイプ
寒い毎日が続きますが、今週は比較的気温が上がるようです。雨も降り、空気の感想も幾分緩和されたかなと思いましたが、まだまだ乾燥は続くようです。
今シーズンはインフルエンザ感染が拡大していますが、当院では、先週はインフルエンザと診断された患者さんは減少してきた印象です。当院で診断されたインフルエンザは、すべてA型で、今のところはB型と診断された方はいません。
報告によれば、定点1医療機関当たりの患者数が、全都道府県で「警報」レベルの30人を超えたとのことです。直近5週間に検出されたウイルスのタイプは、A型のH1N1とA香港型がほぼ半々だそうです。H1N1は2009年に大流行したものです。
まだ、気を抜かずに予防を心がけて下さいね。寒気がする、のどが痛い、熱がある、関節や体が痛い、鼻水や咳がでるなどの症状があれば受診してくださいね。
2019年スギ花粉症の話
少し早い話題かもしれませんが、スギ花粉症の話です。
今、風邪やインフルエンザが流行しており、つらい思いをしている方が多いかと思いますので、「エー!」って思うかもしれませんが、1月下旬に入っていますので、実はスギ花粉症の季節もすぐそこまで来ているのです。
先週、日本気象協会からの発表で、今年のスギ花粉の飛散開始は2月中旬で、飛散ピークは多くの地域で3月ごろになるとの予測です。東海地方は2月中旬から花粉シーズンがスタートし、3月上旬から中旬がピークの見込みとのことです。
飛散開始は2月中旬ですが、実際には少し前から少量の飛散はあると思いますので、敏感な人は2月に入ると、鼻がムズムズし始めるかもしれません。
これまで、スギ花粉症がある方は、症状が悪化する前に、少し早めに抗アレルギー薬の内服を開始することをお勧めします。
残念なお知らせですが、スギ花粉症の治療薬でもある抗アレルギー薬の1つ、眠気の副作用が少ないデスロラタジン(商品名 デザレックス)が、製剤には何ら問題ないのですが、薬事法上の手続きの不備の問題で自主回収となり、今のところ供給再開の時期が示されていない状況です。眠気がないので、人気のある薬だけに早く処方できるようになることを祈るばかりです。